レッドドラゴン_1

アメリカの民間宇宙開発『スペースX』は来年、2018年に火星への無人宇宙船『レッドドラゴン』を打ち上げるとしていた計画を2年遅らせ2020年に実施すると発表しました。

宇宙関連のニュースサイトSpaceNews.comによるとスペースXのCOOグウィン・ショットウェル氏の説明として2018年春に予定してたファルコンヘビーロケットと宇宙船レッドドラゴンの打ち上げ計画を2020年に延期すると報じています。

SpaceX ready for first launch from historic KSC pad - SpaceNews.com


記事によると、延期の理由はファルコンヘビーロケット開発と宇宙飛行士の育成にさらに力を入れる必要がある判断されたためとしています。『2年』という期間に関しては単純に地球と火星の公転軌道に関係するものと考えらます。

▼ファルコンヘビーロケットによる人工衛星の打ち上げCG

スペースXの火星有人探査計画

スペースXが現在計画している火星開発は2つ存在しており今回報じられたファルコンヘビーロケットと宇宙船レッドドラゴンを使用したものと、100人を一度に打ち上げ本格的な火星入植を目指すとしているインタープラネタリー・トランスポート・システムになります。ファルコンヘビーロケットと宇宙船レッドドラゴンを使用した計画では数回の無人着陸を実施しその後有人打ち上げを実施し人類史初の火星有人探査を行う計画となります。

2018年に行うとしていた計画では無人宇宙船レッドドラゴンを安全に着陸できるかどうかを評価することに軸が置かれているとしており具体的にどのような観測機材が搭載されるのかは明らかになっていません(参考)。2回目の打ち上げは2年後の2020年に実施される予定されておりNASAが開発した二酸化炭素から酸素を作り出す装置、火星の土壌からから水を作り出す装置、ロケットの燃料『メタン』を生産する機械、そして10kWの発電システムが搭載されます。
その後、2024年に初の火星有人探査を実施するファルコンヘビーが打ち上げられる計画でした。

▼着陸した様子を描いたCGRed Dragon

この火星探査計画はスペースXが独自に実施しているのではなく2011年の段階でNASAが発表していた火星探査計画「レッド・ドラゴン」に沿ったものです。そのため、スペースXとは協力関係にありNATIONAL GEOGRAPHICによると両者は火星への大気圏突入、下降、着陸に関するデータをスペースXから提供してもらう代わりにNASAからは同社の無人宇宙船ドラゴン2(レッドドラゴン)を火星に着陸させる計画への技術サポートを行うとしています。


一方、火星にレッドドラゴンを送り込むファルコンヘビーは現在開発中で打ち上げはまだ実施されていません。スペースXによると初打ち上げは今年1月の発表で今年7~9月に行うとしておりこちらは変更されたとは書かれていないので計画通り行われるものと考えられます。
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