
中国が開発を進めている宇宙ステーション『天宮(てんきゅう)』に関して、中国メディアによると予定通り2018年にコアモジュール「天和」を打ち上げ2022年の完成を目指すと報じています。
全国政治協商会議委員、中国航天科技集団公司科学技術委員会主任の包為民氏は2日、新華社のインタビューに応じた際に、「中国の宇宙ステーション核心モジュールは2016年に総組立を終えており、現在はモジュール全体のテスト段階に入り、2018年の打ち上げを予定している」と述べた。新華社が伝えた。中国が開発、運用を目指す天宮宇宙ステーションは居住区となるコアモジュール「天和」を来年にも打ち上げ、その後2つの実験モジュール「实验舱I(問天)」「实验舱II(巡天)」をT字形状に接続し完成となります。天宮は有人宇宙船『神舟号』で宇宙飛行士を打ち上げを行い、物資を運び込む無人補給船「天舟」が開発されています。
Record China

記事によると天宮宇宙ステーションは今後数十年運用していくとしておりメンテンナス性を重点的に考慮された設計になっているといいます。例えば生命維持に不可欠なバッテリーであればメンテナンスが容易で交換も可能な設計になっており、その他の計器類や棚といったものも取り外し可能な設計となっているといいます。そのような設計にした理由についてスペースデブリの衝突で破損する可能性が考えられ被害を軽減させ修理の手間を省くためだと説明しています。
天宮宇宙ステーションは完成までおよそ十数回の打ち上げを実施する必要があると説明しており予定通り進めば2022年には宇宙ステーションを完成できると話しているそうです。
天宮宇宙ステーションに関しては2016年6月、スイス・ジュネーブで平和利用目的に限り宇宙ステーションを開放するという国際共同利用協定を結んだしており発展途上国を含めた国連加盟国が申請をすればどの国でも利用することができる宇宙ステーションになるとも説明されています。(参考)
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