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中国メディアによると国内で開発が続けられてきた大型ステルス戦闘機『J-20(殲−20)』について、現在空軍に引き渡され就任していると報じられています。

国営の中国中央テレビ(CCTV)軍事農業チャンネルが9日に報じたところによると、何れも国産機となる大型輸送機「Y-20(運−20)」、大型爆撃機「H-6K(轟−6K)」、そして大型ステルス戦闘機「J-20(殲-20)」の3機種を空軍に引き渡し正式配備している初めて報じました。


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▲J-20

ステルス戦闘機J-20は2011年1月に初めてその姿が確認され以降、複数回に及ぶ試験飛行や塗装の色や機体形状が異なる姿が撮影されていました。最近ではJ-20に4つの外部燃料タンクを搭載し飛行している姿、繁華街を低空飛行する様子も報じられていたことから今年2月の時点で既に配備されていたものと考えられます。機体開発については2016年1月に先行量産機などと言われる生産ラインで作られた初の機体(ナンバー2101)が確認されています。(参考)
今回の報道が正しいのであれば中国はアメリカに次いで世界で2番目にステルス戦闘機を配備した国となります。

また合わせて報じられた大型輸送機Y-20は2016年7月に配備されたと発表されていた機体で発表によると最大積載量は66トンとアメリカの大型長距離輸送機C-17 グローブマスターIIIに次ぐ輸送能力となっています。

▼Y-20
Y-20

そして爆撃機H-6Kについては元はソビエトが1950年代に開発したTu-16をライセンス生産した機体でH-6Kは改良された機体の中では最新型となります。主な兵装としては射程2500kmとされる巡航ミサイル『CJ-10A』を最大6発搭載することが可能となっています。同機は2007年に初飛行しており、2016年時点でスカボロー礁上空での哨戒飛行を行うなどしています。

▼H-6K
H-6K