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健康を維持するため簡単な運動から本格的なランニング、またジムに通っている人も多いと思うのですが今回はこれらの運動とは若干異なるインターバルトレーニングという運動を行うことでミトコンドリアの活動が活発になるというデータがしめされました。

運動といっても例えば筋肉をつけたい人は筋トレを行なったり、中年になると健康を維持したいという理由からランニングやウォーキングを始めるひとも多いと思います。今回は主に健康と運動という面からアメリカ・ミネソタ州にある総合病院「メイヨー・クリニック」に務める研究者が行なった研究を紹介します。

老化を防ぐアンチエイジングに最適な運動方法は「高強度インターバルトレーニング」だと研究で判明 - GIGAZINE
Enhanced Protein Translation Underlies Improved Metabolic and Physical Adaptations to Different Exercise Training Modes in Young and Old Humans: Cell Metabolism

同病院のK Sreekumaran Nair博士ら研究チームは3つのトレーニング方式によって細胞内のミトコンドリアの活動(代謝)がどれだけ変化するか調査を行いました。被験者として集められたのは若い被験者の男女(18~30歳)と高齢者の男女(65~80歳)のグループです。それぞれのグループを短時間で高負荷の運動を行うインターバルトレーニングと、一般的な筋トレ、そして両方を行う3つに分け、3ヶ月後どのような変化があるのか調査を実施しました。

結果、インターバルトレーニングをしたグループについては若い被験者ではミトコンドリアがエネルギーを生み出す能力が49%増、高齢者の被験者では69%増となりました。また肺機能や心臓と血液といった心肺機能の効果も確認され血中に酸素を送り込む能力は若い被験者では28%増、高齢者被験者は17%増となりました。

他のグループについて筋トレだけを行なったグループではミトコンドリアの能力上昇や心肺機能の改善は確認されず文字通り筋繊維の肥大が主な効果だったとしています。また両方を行なったグループではミトコンドリアや心肺機能、筋組織の肥大がそれぞれしなかったグループの中間のデータが示されたとしています。

インターバルトレーニングとは短時間に身体に強い負荷のかかる運動を行うというもので室内でも行うことができます。器具を使う方法としてはエアロバイクが用いられる場合が多いのですが運動方法としては2分間の慣らし運動をしたのち20秒間の全力運動を行う方法で『2分+20秒、2分+20秒、2分+20秒、最後にウォームアップ3分』を1日1回行うだけでよいというものも存在しています。(参考)