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タブレット端末の普及ともに成長し続けてきた電子書籍。文字通り本をデジタル化し端末内部に保存することでどこでも持ち歩けるという特徴があるのですが、欧米では電子書籍の売上に陰りが見え始めていると報じられています。

欧米の書籍販売市場で、電子書籍の販売部数が減少する傾向が顕在化してきている。業者の間では、印刷媒体よりも手軽でスペースも取らない次世代の媒体として電子書籍を進める動きが強まると同時に、一部の消費者の間でも「自炊」と称して、既に購入した印刷媒体をスキャナーで読み込み、電子化する動きも広がっていたが、現状の電子書籍の販売部数減が今後も続いた場合、業者や消費者の間で生じていた電子書籍を推す動きは一過的なブームで終わる可能性も生じている。

Business Newsline
記事では消費者の視聴行動や購買行動に関する市場調査を行うニールセンの調査データとしてイギリスでは2016年に販売された書籍は2%増の3億6000万部となったものの電子書籍の売上高は4%減となり2年連続の減少となったとしています。またアメリカでは2015年における電子書籍の売上高は前年比の11%減になったとも伝えています。

私達消費者にとって手軽な電子書籍は衰退とまではいかないものの陰りが見え始めたのでしょうか。記事によると、従来の本と比べた場合貸し借りが出来ないこと(電子書籍では端末ごと貸す必要があるため)、中古本として販売することができないという欠点を挙げています。また、消費者が電子書籍というデジタルデータではなくやはり本の形で読みたいという理由があるのではないかとしています。

欧米とは異なる日本の電子書籍

日本における電子書籍に関してはデータ分かりやすく公開している『電子書籍の情報をまとめてみる』が詳しいのですが、出版統計資料グラフによると本と電子書籍の売上高は2014年以降減少傾向にあるものの電子書籍に限ってはイギリスやアメリカとは異なり逆に増えている傾向が確認できます。

日本における電子書籍市場はコミックが80%近くを締めているとのことです。上記のサイトによると売上高は2016年は1,909億円でそのうち1,460億円がコミックです。また2015年のコミックの売上は1,149億円となっており、1年で300億円ほど増加していることが確認できます。

なぜ海外と日本では異なるのか。詳しい人の判断が必要となると考えられるのですが、少なくとも日本における電子書籍の売上高は今後も増え続けていくことが予想されます。