シェアサイクル

中国の都市部で展開されているのは『共享単車』、日本語で言う『シェアサイクル』です。これは自転車を互いに共有し合うというサービスなのですが、実は北京市だけで1日あたり400台も修理が必要な自転車が発生しているといいます。

2017年3月19日、中国中央テレビは北京だけで1日400台のシェア自転車が修理センターに届くと伝えた。 昨年あたりから都市部で大人気となっている自転車シェアリング。

大手の摩拜単車の場合、電話番号と身分証で実名を登録し、電子マネーを通して保証金299元(約5000円)を専用アプリにチャージすればすぐに利用できる。利用方法は、専用アプリで車体のQRコードを読み込むと自転車のロックが解除され、利用後は任意の場所に駐輪してロックを掛ければよく、1時間1元(約16円)と値段も手ごろだ。

Record China 
中国では高い利益率(約50%とされる)を理由に大都市部でシェアサイクルが多く展開されています。一方で北京市だけで1日あたり400台の自転車が修理が必要として修理センターに運ばれ、その内約2割、80台は修理不能として廃棄されていると報じています。

具体的にどのような修理が必要とされているのかについて、自転車に貼られているQRコードの破損といった軽いものから、自転車パーツの欠落、またシェアサイクルにも関わらず誰かが鍵をかけそのままになったものが多いとしています。

シェアサイクルは現在30数社が参入しており中国全土におけるシェアサイクルは合計で30万台あまり。北京市でも多くの企業が展開しており数万台規模と考えられます。今回報じられた『シェア自転車修理センター』はどの企業のものなのかは不明なのですが、現在4000台以上が修理待ちの状態だとしています。

中国におけるシェアサイクルは専用の駐車場に停める必要はなく好きな場所に乗り捨ててよいというものです。そのため、鍵をかけ独占するケースやシェアサイクルが多く集まり通行の邪魔になるなどの理由から破壊されたり川に捨てられるという問題が発生しています。