
東京電力福島第一原発事故後に福島県を中心に実施されている除染。この除染で出た除染土(放射性廃棄物)について環境省は放射性セシウムが1kgあたり8000ベクレル以下について森林公園等で処分する案を検討していることが明らかになりました。
東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土をくぼ地の埋め立てに再利用し、造成した土地を公園などとして使う案を環境省が検討していることが分かった。同省は先月、放射線の専門家を集めた非公開会合でこの再利用案を協議しており、27日の公開会合で提示する方針だ。しかし、既に明らかにされている防潮堤などへの再利用と異なり、子供らの遊び場にもなる公園への再利用は議論を呼びそうだ。福島第一原発事故以降、除染として掘り起こされ仮置きされている大量の除染土について環境省は緑地公園や森林で再利用する方向とし今月27日に行われる中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会で提案することが明らかになりました。
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記事によると汚染土は放射性セシウムが1kgあたり8,000ベクレル以下の汚染土についてその上に数十センチ以上の覆土を載せることで放射線を遮蔽。一般人の年間被曝線量限度である1mSv/yを超えない線量(空間線量)にするとしています。また汚染土が使用された緑地公園や森林には樹木が植えられると説明しています。
問題としては土砂崩れ洪水で汚染土が露出し広範囲に拡散する恐れがあること、そしてこの除染土を扱う土木作業員らが内部及び外部被ばくする可能性があることです。これについては非公開会合で指摘されたとしています。
また樹木が植えられることについて、樹木は根を通じ放射性セシウムを吸い上げる可能性が指摘されており、過去汚染地帯で伐採しその原木で育てられた『しいたけ』が放射能汚染されていたことが明らかになっています。これらの研究が正しいのであれば長期に見た場合、放射性セシウムが土壌から吸い上げられ葉に貯まり落ち葉となることで周囲の土壌や河川が汚染されることが十分考えられます。