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先月末、『TRAPPIST-1(トラピスト1)』という星系に新たに4つの惑星が確認されたと報じられました。この星系にはハビタブルゾーン(生命居住可能領域)を公転している惑星がいくつか確認されているのですが、実はこれらの惑星は小惑星の衝突などで惑星間を微生物が飛び交っている可能性があると報じられています。

地球外生命が見つかったら、科学に革命が起こるだろう。それが、1つの恒星のまわりを回る2つ(もしかしたら7つ)の惑星で見つかったとしたら、どんな騒ぎになるだろう?

地球から約39光年の距離にある恒星トラピスト1の惑星系は、そんな可能性を秘めている。最新の研究によると、7つの惑星は主星のまわりに密集しているため、「生命の種」はその間を容易に跳ね回ることができるという。

NATIONAL GEOGRAPHIC
隕石衝突などで宇宙に飛び出した『微生物付きの岩石』が他の天体に到達し繁殖するという説、いわゆるパンスペルミア説があります。これは地球も例外ではないのですが地球上の生命の起源は他の天体からやってきた生物である可能性があると言われています。

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▲木星と衛星、トラピスト1星系の天体、太陽系のそれぞれの距離関係。トラピスト1星系は太陽と水星のおよそ1/6未満の距離に地球規模の天体がいくつも公転している

今回地球の生命起源は置いておき、トラピスト1星系では太陽と水星よりも遥かに近い距離を地球や火星規模の天体が密集し公転していることもあり星系内で微生物のやりとりが行われている可能性が高いと主張がされているそうです。

この主張をしているのはハーバード・スミソニアン天体物理学センターのマナスビ・リンガム氏とエイブラハム・ローブ氏です。両氏によると仮にトラピスト1星系に隕石が落下しその天体の破片が隣の天体に飛び移る時間は地球~火星間の100分の1未満の時間ですむとしています。またその破片が天体にたどり着く可能性は地球~火星間よりも20倍高いとされ、生命がやり取りされる可能性は1,000倍高いとしています。

パンスペルミア説は真空状態で長期間生物が生き続けなければならないことや宇宙に飛び出し天体に落下する場合ときも高温や衝撃に耐えなければならず微生物であっても生き続けることはできないと主張も強いのも事実です。
研究者によると「トラピスト1の観察は、パンスペルミア説を検証する絶好の機会です」と強い興味を示しており、特に太陽系内であれば他の惑星で何らかの微生物が確認されればいったいどこに生命の起源があるのか、仮に地球の生命と近いのであればパンスペルミア説が有力視されるということになります。
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