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先日、中国のトイレでトイレットペーパが顔認識され自動的に排出されるという機械を紹介しました。これはトイレットの盗難対策が理由なのですが、実は中国ではハンドソープやトイレの設備が盗まれるとう出来事も相次いでいるといいます。

中国のニュースサイト『澎湃新聞』によると人口760万人の成都市で公園や観光スポットにトイレットペーパーやハンドソープを設置するという『トイレ革命』が始まったものの、置かれたものが大量に盗難されるという問題が発生していると報じています。

無料トイレットペーパーの持ち去りはここでも!マナー違反続... - Record China

記事によると、トイレ革命は来月1日を目処に全トイレにトイレットペーパーやハンドソープを設置するという運動だったものの、市内にある成都人民公園では128の個室トイレに無料のトイレットペーパーを置いたものの今月8日の時点で既に1500個が失われたと話しています。また他のトイレでは設置したトイレットペーパーが1時間半で空になるなど無駄使いや盗難が相次いだとしています。

▼成都人民公園
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トイレの清掃員の話しとして盗まれるのはトイレットペーパーだけではないとしており、トイレ革命で設置されたハンドソープ、そしてトイレの設備の一部まで持ち去られていると話しています。公園の関係者によると「利用者による損壊行為が続けば現状回復のためにかかる費用は年10万元(約160万円)を超えるだろう」と話しており、中国では一般的といわれるトイレ入り口にトイレットペーパーを設置する方法に変更しそれでも無駄使いや盗難が減らないのであれば顔認証機能付きトイレットペーパーディスペンサーを設置する方向で話が進んでいるとのことです。 

▼先月、北京市の公衆トイレに設置された顔認証機能付きトイレットペーパーディスペンサー。
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