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次のXデーとされる今月25日。アメリカによる北朝鮮の攻撃が現実味を帯びていますが、一方この国と同盟関係にあるのは中国です。中国共産党機関紙によると攻撃が行われた場合軍事介入する用意があるとする主張をしています。

中国国営の環球時報が、韓米両国が北朝鮮を攻撃すれば中国も軍事行動を開始するだろうと報道した。

中国人民日報の姉妹紙・環球時報は22日、こうした内容の社説を掲載、「我々は北朝鮮を積極的に説得しているが北朝鮮が耳を傾けず、『北朝鮮の核・ミサイル発射と韓米軍事訓練の同時中断』を提案したが韓米両国が受け入れない」とし、このように主張した。 

中央日報
中国共産党の機関紙『人民日報』の国際版となる環球時報によると、「もし韓米両国が38度線を越えて北朝鮮に攻撃を加え、北朝鮮政権を転覆させようとすれば、中国も直ちに軍事的介入を進行するだろう」などと軍事介入の用意があるとする社説を掲載しています。

中国と北朝鮮は互いが外国から攻撃された場合、「直ちに全力をあげて軍事上その他の援助を与える」
という中朝友好協力相互援助条約を結んでおり同盟関係にあります。
記事が正しければ「米国が考慮する『外科手術式攻撃』に対して中国は外交的手段で反対する」と記載されており、『外科手術式攻撃』つまりピンポイントで北朝鮮の施設を破壊する攻撃が行われた場合に限っては軍事行動ではなく政治的な行動で対応するという主張に留まっています。

アメリカによる限定的な攻撃が行われた場合、北朝鮮がどのような行動にでるのかは不明です。また報復として韓国やアメリカ、もちろん日本を対象に弾道ミサイルによる攻撃が行われことは十分に想定でき、結果的に全面戦争に突入する可能性もゼロではありません。

もちろんこの社説は習近平政権の主張をそのまま反映したものではありません。ただ、中朝友好協力相互援助条約がある以上なんらかの軍事介入が行われる可能性が高いことは間違いありません。