天安門広場

オンライン百科事典としてありとあらゆる情報が掲載されているWikipedia。基本的に誰でも編集することができるという特徴もあるのですが、中国では国内版Wikipediaを作成するため多くの人間を雇い構築する計画が進んでいると報じられています。

中国には国民のネットを監視する検閲システム「グレートファイアウォール」が構築されているほか、ネットは実名登録が義務化されているなど、中国は他国と一線を画したネット環境の構築に強力に取り組んでいます。そんな流れの中、中国政府は2万人ものスタッフを雇って百科事典「Wikipedia」の中国バージョンともいえるコンテンツを構築する動きを進めています。

GIGAZINE
150を超える言語で掲載されているWikipedia。調べ物をする際に真っ先にこのサイトを利用される方も多いと思うのですが、中国政府は将来的にいわゆる中国版Wikipediaを構築しようと大学や研究機関などから2万人程度の執筆者を集める計画を進めているとしています。

中国は国内から外国のウェブサイトを見ようとしたところ接続できないという閲覧制限を設けています。これは単純に中国共産党の体制維持や中国国民に隠したい不都合な内容が掲載されているということが理由の1つで、各国のニュースサイトから大手ブログサービス、Facebook、Twitter、YouTube、ニコニコ動画、またアメリカ合衆国国務省など国家・政党のウェブサイトも制限しているという徹底ぶりです。その1つにWikipediaがあり中国の言語も多く掲載されているものの中国内からは特別な接続を行わない限り閲覧することはできません。

記事によると中国版Wikipediaは2018年を目処に100以上の分野、およそ30万項目が掲載予定で1項目あたり1000文字以上を目指すとしています。また政治や過去の歴史などの内容も掲載されることはほぼ確実なのですが、中立的な立場で編集されたものではない内容が掲載される可能性があります。