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アメリカのスペースXが運用しているファルコン9ロケットは打ち上げ時に使用する第一段ロケットを回収・整備し再び打ち上げにしようするという再利用が行われています。今回は先日打ち上げられたロケット映像としてこの第一段がどのような飛行を行っているのか完全追尾したものが公開されました、

今月1日(現地時間)、フロリダ州のケネディ宇宙センターからアメリカ国防総省が運用する軍事衛星を搭載したファルコン9ロケットが打ち上げられました。『NROL-76』と名付けられた今回の打ち上げは軍事衛星であるため位置を特定されてはいけない理由もあり、スペースXが毎回行っている打ち上げから衛星分離などの映像は全て制限されることになりました。

一方で、同社は第一段のみを地上とオンボードカメラが撮影したものをリアルタイムで放送するというこれまでにない映像を公開しました。



ファルコン9地上帰還軌道

ファルコン9の第一段回収は『陸上』もしくは『海上』のどちらかで行なっています。

今回の打ち上げは上の画像で示した通り『陸上』の回収が行われました。この打ち上げでは第一段は地球を周回することなく、反転しエンジンを再点火し発射場付近に再び返ってくるという軌道をとります。

映像では『飛行高度』『速度』が表示されており非常に参考になります。
簡単にデータを取り上げると第一段目は打ち上げ後、約高度66km付近で燃焼を停止。直ちに反転し約40秒間エンジンを再燃焼し高度165kmまで上昇。その後、大気圏に再突入し自由落下しながら再度エンジンを燃焼し着陸脚を広げ垂直に着陸しています。この高度165kmについては宇宙旅行で行われる高度100kmよりも高いことになり、第一段は毎回に宇宙空間に達した後に地球に帰還しているということになります。

また参考として地上100km地点の落下速度は秒速1,144m(4,118km/h、マッハ3.88)、高度70km付近で行う再燃焼時の落下速度は秒速1,684m(6,062km/h、マッハ5.71)に達しています。

スペースXは民間企業でありそのロケットが高度165kmからとてつもない速度で落下しつ小さい着陸場までピンポイントで帰ってくるシステムを開発したことに驚き以外の何者でもありません。
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