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小さい端末を身に着けておくだけで車のドアからエンジンまでかけることができるスマートキー。便利なシステムなのですが、わずか2000円あまりの装置でスマートキーの信号を盗み取られエンジンまでかけてしまうという動画が公開されています。

ポケットやカバンの中にキーを入れたままでも、自動車に接近したりドアノブにそのまま触れたりするとロックされていたドアを開けることができる「スマートエントリー」「インテリジェントキーシステム」などと呼ばれている仕組みを搭載した車を、中国のハッカーグループが20ドル(約2200円)ほどで手に入るハードウェアを利用して盗み出せることを実証する映像を公開しています。

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こちらが特殊な端末を使用した施錠からエンジン始動までの資料映像です。ここにはドライバーと盗難する側の2人が登場するのですが、スマートキーを持ったドライバーの近くに端末を持っていきスマートキーから発せられている信号を受信。受信した信号を車の近くにいるもう一人の端末に再送信することで解錠しエンジンの始動も可能だという再現映像です。

このような単純な装置で簡単に情報を盗み取られてしまうというスマートキーそのもののセキュリティに問題があるとしか言いようがないのですが、記事によると全ドイツ自動車連盟「ADAC」が過去に行った試験ではスマートキーの信号を増幅させることで解錠することは可能だと発表しており、映像のように信号をリレーすることで多くの車で被害があう可能性があるとしています。(参考)