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まだ食べられる食材にも関わらず「賞味期限切れが近い」という理由で回収されたり、レストランでは食べ残しとしてそのまま捨てられています。これらは『食品ロス』と呼ばれているのですが中国のポータルサイトで節約を重んじる日本でも実は大量の食品ロスが発生しているという報じられました。

2017年5月2日、中国のポータルサイト・今日頭条が、日本人は1年間でどれだけの食糧を無駄にしているかについて伝える記事を掲載した。記事は、日本人は節約するというイメージがあるが、実際には多くの食糧を無駄にしていると紹介。平均すると1人当たり1日136グラムの食糧が廃棄されているという。これは、年間で合計632万トンとなり、2014年の世界全体の食糧援助量が320万トンに過ぎなかったことを考えると、実に2倍の量を浪費していると指摘した。

Record China
なぜここれまで多くの食品ロスがでているのか。今日頭条によると例えば小売店に置かれているサラダであれば消費期限が短いためその45%は開封されることなく廃棄されている他、全ての食品に設定されている食品安全基準は他国よりも厳しいとしており結果的に大量食品ロスがでる原因にもなっているとしています。

なぜこのような記事が今回掲載されたのか、その理由の1つとして中国でも食品ロスが近年問題視され始めているためと考えられます。中国における食品ロスの量については中国科学院人口が行なった調査によると年間1700万〜1800万トンになるとしています。
中国における食品ロスについてはあまり報じられたことはないのですが2013年以降、レストランでは『光盤運動』というキャンペーンを実施しているところもあり、食べきれないほどの量を出す昔ながらの中国式レストランではなく出された食事を無駄にしないという流れもでき始めているとのことです。

食品ロス
もったいない!食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らそう  政府広報オンラインより

現在日本における食品ロスのおよそ半分、年間300万トンあまりが家庭から発生していると言われており食品ロスを少なくするにはレストランや食品メーカー、小売店だけではなく消費者である私達の意識を変えることが重要になると考えられます。
世界全体における食品ロスについては生産された食料のおよそ1/3が誰にも食べられず捨てられていると言われています。