ベクターRロケット_1

アメリカの民間企業ベクター スペース システムズは、開発を進めてきたベクターRロケットの打ち上げ試験を行いこれに成功したと発表しました。ベクターRロケットは超小型衛星を専門に打ち上げるロケットで最大45kgの質量を高度800kmに投入できる性能があります。

アメリカのスペースXの創業チームの1人の起業家Jim Cantrell氏らが設立したベクター スペース システムズは今月3日、ベクターRロケットの初打ち上げを行い、正常に打ち上げは成功したと発表しています。

Successful Launch Of Vector Rocket Is One Giant Leap For The Industry

ベクター スペース システムズが開発しているベクターロケットファミリー(RおよびH)は近年需要が増している超小型衛星を国際宇宙ステーションが周回しているような低軌道に投入する専用のロケットになります。ベクターRロケットの打ち上げ費用は1回あたり150万ドルおよそ1億7000万円という低価格を実現してます。同社としては1週間に1回以上の打ち上げを目指しているとのことです。

ベクターRロケット_2

このロケットは全長12m・幅1.1m、第一弾は液体酸素とAdvanced Propyleneを燃焼させる出力5000ポンドのエンジンを3基、さらに上段に出力800ポンドのエンジンを1基搭載しています。全体重量はおよそ6,000kgです。

打ち上げ性能は衛星を投入する軌道や使用するエンジンにより異なるもののエレクトリックアッパーステージを使用したもので高度800kmに45kgとしています。