X-37B

スペースシャトルを小さくしたような形をしているこちらの機体。これは米空軍は運用しているX-37B OTV(OTV:Orbital Test Vehicle 軌道試験機)というもので、X-37としては最も長い期間宇宙に滞在していたものが先日帰還しました。

X-37Bはアメリカ空軍が2機を保有して運用する軌道試験機(OTV:Orbital Test Vehicle)で、製造は航空宇宙大手のボーイングが担当した機体。内部に実験設備を搭載して実験を行うことが可能となっており、4度目となる今回のミッション「OTV-4」は2015年5月にアトラス5ロケットで打ち上げが実施され、実に718日という長期間にわたって地球周回軌道を飛んで試験を続けてきました。

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X-37Bは無人スペースプレーンとなっており人は搭乗することは出来ないものの米空軍のミッションに対応するためスペースシャトルのように胴体部分に貨物を搭載できる空間があり、宇宙空間で搭載された機器のテストを行なっています。

運用しているのは米空軍ということで全て軍事に関係することであり、どのような研究をおこなっているのかは公開されることはありません。記事でも「極秘の任務を終えた」とされているものの、実は4回目のミッションとなった今回に限り初めて内容が発表されていました。

▼帰還の様子を撮影したもの


今回のミッション「OTV-4」の任務は打ち上げ前となる2015年5月に米空軍から発表があったもので、貨物室にHall thruster(ホール・スラスタ)というイオンエンジンの一種を搭載し宇宙空間での燃焼試験を行うというものです。その上で、地球上では行うことができない燃焼モデルの各種データ収集とエンジンの回収のため打ち上げを行うというものでした。このエンジンについては今後軍事衛星に応用されるともしています。

X-37

X-37B_1

同機は航空宇宙大手のボーイングが製造したものでX-37AはNASAと国防高等研究計画局が、X-37Bを米空軍が運用しています。X-37Aについては宇宙空間に送られてはおらず大気圏内で投下し着陸するなど試験に使用された程度となっています。

またボーイングはX-37Bを165~180%ほど大型化し5から6名の宇宙飛行士を宇宙に運ぶスペースプレーン『X-37C』を2011年に発表しているのですが、その後開発が進んでいるなど動きは確認されていません。