XQ-222

アメリカ、カリフォルニア州に本社を置くKratos Defense & Security Solutions(クラトス社)は、自社が開発しているステルス無人攻撃機XQ-222という機種についてワルキューレという愛称をつけたと報じられています。

Kratos Defense & Security Solutionsは4日、現在同社が開発を進めている戦闘攻撃型UAV「XQ-222」を「Valkyrie(ワルキューレ)」と命名したことを発表した。XQ-222は、全長29フィート、全幅22フィートの軍用UAVとしては珍しいジェットエンジンを搭載した機体となる。

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日本ではあまり耳にしないクラトス社。この企業は主に小型無人機を開発しておりXQ-222 ワルキューレと命名された機体は全長約8.9m、幅6.7m、マッハ0.85の亜音速で飛行するステルス機となっており、偵察や情報収集機としてまたは爆弾倉にミサイルや爆弾を搭載することで対地攻撃や空対空攻撃を行う無人戦闘攻撃機として運用することが可能です。爆弾倉に搭載できる兵器重量は最大300ポンド(136キロ)と少なく、同じくステルス無人戦闘攻撃機として開発されていたX-47の2,045kgと比べ1/15の重量となっています。

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一方、X-47よりも安価でXQ-222を数機投入し編隊を組み複数の目標に対し同時攻撃を行なったり、有人機に随伴する形で編隊飛行を行い攻撃を行うという運用方法がとられるらしく現在アメリカ空軍の資金援助により開発が続けられています。またXQ-222は「滑走路は必要ない」としており、小型無人機で運用されているようなロケットモーターを利用した離陸が行われると考えられます。

クラトス社によると試験機は既に完成しており試験飛行は実施済みとしていることから今年中にもXQ-222の写真や飛行映像が公開されるものと考えられます。