木星の環

大小様々の太陽系の惑星。その中には『環(リング)』をもつ惑星が存在します。よく知られているのは土星なのですが、実は太陽系最大の惑星木星にも環があるのはご存知でしょうか。NASAは先日、探査機により木星の環を内側から撮影することに成功したと発表しています。

現在木星の観測を行っている探査機「ジュノー」ですが、そのジュノーから興味深い観測画像が送信されました。上の画像は、なんと「木星の環」を内側から撮影したものです。あれ、環があるのは土星じゃないの?と思った方もいるかもしれませんが、実は木星にもうっすらとした4つの環が存在します。

sorae.jp
アメリカ航空宇宙局(NASA)は今月25日、大型の木星探査機『ジュノー』を使用し木星の環を内側から撮影した画像を公開しました。

木星の環_1
Photo:NASA
NASAによるとこの画像は2016年8月27日、最初のフライバイを行なった時に撮影したものだとしており、画像で最も明るく映し出されているのは「ハロ環」「主環」「アマルテア・ゴサマー環」「テーベ・ゴサマー環」の4つのリング(模様)で構成されている中の「主環」だと説明しています。
またその背後に多くの星々が映っているのですが、実はオリオン座が映っており最も明るい星は『ベテルギウス』、リングと重なるように映っている星は『ベラトリクス』とのことです。

天体の環

▼木星の環
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今回、撮影された木星の環は発見されたのは1979年と比較的最近でボイジャー1号により初観測されました。土星の環に比べて非常に薄く地上から観測するには地球上にある最大規模の天体望遠鏡が必要とされています。木星の環を構成している粒子は大きいもので15μm(髪の太さは約50~100µm)程度とされています。

現在、太陽系内の惑星で環を持つ天体は土星、木星、天王星、海王星で最近では小惑星が環を持っているものも確認されています。