太陽系最大の惑星、木星。太陽からの距離は地球～太陽のおよそ5倍の位置を公転し直径は地球の11倍というサイズです。また大小様々な衛星を64個も従え、その中には惑星である水星よりも大きい太陽系最大のガニメデが公転しています。

そんな惑星に昨年NASAの探査機ジュノーが到着し観測を続けているのですが、現在まで観測されたデータから木星の姿を可視化し動画にしたものが公開されました。



非常に美しい映像に仕上がっているのですが『使用されている色』については他の宇宙写真のように強調されているケースがあるため人間が直接木星を観測した場合の色と大きく異なる恐れがあります。

探査機ジュノーにより数々の研究成果が発表されているのですが、NATIONAL GEOGRAPHICによると木星の中心部にあるコアについて予想よりもサイズが大きい一方で密度は低く、コアの周囲にある液体金属化した水素の層では重金属や岩石がゆっくりと溶け出しているという想像もできない世界が広がっているとしています。(参考)
またこれまで考えられていた木星の磁場については実に地球の2万倍もの強さがあり予想よりも約2倍も強かったことも明らかになりました。仮にこの磁場を人間の目でみることが出来た場合、夜空では月のおよそ2倍のサイズになるとしています。



探査機ジュノーは重量3.6トンの大型機で長さ8.9m、幅2.7mの高効率ソーラーパネルを3枚搭載することで必要な電力を確保しています。ジュノーが搭載しているソーラーパネルは人類が作り上げたソーラーパネルとしては地球から最も離れたところにあります。