カラス

身近にいる鳥類の中で「頭が良い」ことで知られるカラス。海外の国際研究チームはカラスに関する新たな研究として人の顔を認識し良い人間と意地悪をする人間を少なくとも1ヶ月以上記憶していたとする内容を発表しています。

このたび、公平な取引と不公平な取引をカラスがどれだけ区別できるのかを調べた論文が「Animal Behavior」6月号に発表された。

研究を行ったのは、スウェーデンのルンド大学、オーストリアのウィーン大学、およびその他の機関の研究者らだ。論文の共同執筆者であるヨーグ・マッセン氏は、ウィーン大学の博士研究員で、認知生物学を専門とする。

NATIONAL GEOGRAPHIC
今回行われた研究は檻の中にいるカラスに対しパンを与え、そのパンを交換することでより美味しいチーズを貰えるというものでチーズを渡す人、渡さない人を覚えることができるのかというものです。

方法としては1人のトレーナーがゲージの外側からパンを差し出し、ゲージの反対側にいるトレーナーにそのパンを渡すことでチーズを貰えるということを徹底に教育しました。その上で、この反対側のトレーナーを『チーズを渡すトレーナー』、『渡さないトレーナー』、さらに『中立のトレーナー』に分け後日、どのトレーナーのもとにチーズをもらいに行くか調べました。
結果、1ヶ月後に行なった実験では全てのカラスはチーズを渡してくれるトレーナーに交換してもらっていたというものです。

研究者によると過去の研究からカラスの仲間は2年程覚えている事ができるという結果から最大で2年あまりトレーナーを認識し続けている可能性があるとも話しています。

カラスについては2011年、宇都宮大農学部が行なった研究で人間でも難しいという色の記憶を9割のカラスが1年以上記憶していたことが分かっている他、動物の知能を測定するシリンダータスク(自己制御性を測定するテスト)ではカラスはゴリラとほぼ同等の知能があるなど結果が報告されています。(参考)
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