大連市で建造中とされる002型空母について射出装置となる蒸気式カタパルトを採用していると噂されていたことについて中国メディアによると既にこの装置と動力を搬入されている可能性が高いとする報道を行なっています。
中国メディアの新浪網は9日、遼寧省大連で建造中の中国国産空母の2番艦について、建造現場にすでに蒸気カタパルト装置と動力システムが搬入されている可能性があると報じた。動力は原子力ではなく通常動力という。だとすればカタパルトの能力は限定的である可能性が高い。なお、002型空母は上海でも建造中とされる。現在中国が保有する空母は『001型』という旧ソ連が放棄した空母を改装した遼寧号、そして今年4月に進水した『001A型』という遼寧号の改修型です。これは艦載機のエンジン推力にて離陸を行うスキージャンプ式が採用されていたのですが、現在大連で建造が進められている(上海でも建造が進められているとされる)『002型』空母ではアメリカ海軍の空母で採用されている蒸気式カタパルトが採用されていると噂がされています。
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今回、どのような経緯からこの情報がでたのかは不明なのですが002型はアメリカの原子力空母とは異なり化石燃料で動く通常動力を採用していると言われています。通常動力では一般的に連続使用に必要な十分な蒸気量を作ることが難しいとされ射出性能に影響があると言われています。
▼001型でも採用しているスキージャンプ式(映像はロシア)
▼蒸気式カタパルト(アメリカ)
このような問題はあるものの射出される艦載機としてはスキージャンプ式よりも蒸気式カタパルトのほうがより重い装備を施した機体を射出することが可能という利点もあります。
中国国産空母Type 002型、カタパルト搭載の可能性 : ZAPZAP!