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先日、中国の幼稚園前で手製の爆弾が爆発し70人以上が死傷した事件について中国のネットユーザーが「15人が死亡した」と書き込んだところ当局に逮捕される出来事があったと報じられています。

Record Chinaによるとフランスの国際放送サービス、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は中国江蘇省徐州市にある幼稚園前で爆弾を爆発させ少なくとも8人が死亡、65人が負傷した事件に関して、インターネット上で「15人が死亡した」と書き込んだ人物に対し「虚偽の情報をインターネット上に流した」として拘束したと報じています。

幼稚園前爆発、「15人死亡」ネットに虚偽の情報、投稿者を拘... - Record China

この事件は今月15日午後4時に同市豊県の幼稚園前で爆弾が爆発する事件が発生したもので、自律神経の失調を理由にアルバイト生活をしていた市内在住の22歳の大学生、許(シュー)という人物による犯行と考えられています。容疑者はこの爆発で死亡しています。

▼許容疑者が自室に書き残していた文字
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ただ、中国のサイトで公開さている現場写真を見る限りでは明らかに心肺停止状態と考えられる人が1枚の写真だけでも6人前後が映っており「少なくとも8人以上」という数は正しいものではないと考えられます。

デマで逮捕されてしまう中国人

中国ではインターネット上でデマを流したとして逮捕されるケースが相次いでおり、例えば今年2月浙江省台州市で発生した入浴施設で発生した火災で18人が死亡した事故では、「死者は絶対に18人ではすまない」などと個人的な感想をネット上に投稿したところ「社会に悪影響を与えた」などと理由をつけ10日間の拘留処分を科しています。 

また2016年7月には河北省で発生した大雨による洪水では被災者172万7000人、死者は34人、行方不明者を13人を出す被害が出たときはインターネット上に「6つの村が水没して700人以上が犠牲になった」とコメントを書き込んだところ同様の内容を書き込んだ3人を逮捕する出来事も確認されています。ちなみに市の関係者が「死傷者はいない」などと明らかに虚偽の発表していたもののこちらについては逮捕はされていないとのことです。