韓国の複数メディアが報じた内容によると、消費期限切れとなった卵を使用し食品を作っていたとして87の業者が一斉摘発されたと報じられています。
2017年6月21日、消費期限から数カ月を過ぎた卵を使ってワッフルを製造・販売するなど、卵の流通・加工をめぐり不当な利益を得ていたとして、韓国の87もの業者が一斉摘発された。韓国・ニュース1などが伝えた。韓国では2016年11月以降鳥インフルエンザが各地で発生しており今年1月末の時点で3,200万羽のニワトリが処分されるなど被害が現在も発生しています。そのため韓国内で鶏卵が不足しており同じく今年1月時点では卵30個当たりの平均小売価格は約6800ウォン(約660円)と25%程度値上がりしていると報じられていました。(参考)
Record China
高騰を受け京畿道特別司法警察団は京畿道内の668社を対象に鶏卵の不正流通・使用を防止する目的で調査を行なった結果、87社で不正が見つかったとしています。
記事によると摘発されたA社は流通期限を100日近く過ぎた卵からワッフルを製造し全国に流通させていたほか、他社では生産者や産卵日表示のない卵を飲食店に販売していた例、ただの鶏卵を栄養豊富な『牧草卵』と偽り通常の約1割増しの価格でディスカウントストアーに販売していた例も確認されました。
韓国では昨年11月に確認された高病原性鳥インフルエンザ(H5N6亜型)は今年5月13日を最後に沈静化したとして6月1日以降、実施的な終息宣言を出していました。しかし、わずか2日後の6月3日に全羅北道群山市で再び高病原性鳥インフルエンザH5N8型を確認。現在危機警報を最高レベルに引き上げ警戒を続けています。