2017年6月15日、韓国・ヘラルド経済によると、韓国で鳥インフルエンザの被害が広がっている影響で鶏卵の価格が高騰、タイ産の卵が輸入されることになったが、韓国の業界で期待の声は少ないという。業界からはむしろ「日本産の卵輸入を待つ」動きもあるが、これにはネットユーザーから反発の声が出ている。 

Record China

韓国では現在、放射性物質規制等の関係で日本からの鶏卵の輸入は行なっていません。しかし、昨年末より続いている鳥インフルエンザを原因とする国内の鶏卵不足について韓国農林畜産食品部は海外からの輸入しよう動きを強めており、その輸入先の1つとして日本が挙げられています。

▼韓国で販売されている生卵。30個入りで10,000ウォン(980円)、12,000ウォン(1,180円)


ヘラルド経済によると輸入規制がかけられている日本については6月28日にも規制を解除する方針を明らかにしています。日本からの輸入するメリットについて韓国の流通業者によると地理的にも近いた輸送費が安く韓国と同等の価格で販売できること、また供給量が安定しており数も多いことを挙げています。

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一方、これに反対しているのは韓国の国民です。Record Chinaによると「卵を食べない運動をしよう」、「日本産を輸入してみろ。すぐに『パン断ち』するぞ」、「内部被ばくによる犠牲者は外部被ばくの10倍を超えるんだよ」などと福島第一原発事故による放射能汚染を理由に日本産食品を拒否する意見が多く寄せられているとしています。

韓国では日本以外でもアメリカやタイ産の鶏卵の輸入を行なっています。しかし、今月23日に報じられたところ22日に釜山港に初入港するはずだった船が姿を表さず韓国農林畜産食品部が輸入を担当する民間業者に確認を取ろうとしても連絡がつかないという問題が発生していました。(参考)
タイ産の鶏卵は価格が安く輸入価格は関税などを含めても韓国産のおよそ1/3程度になるとしています。