中国カタパルト

中国で開発されているカタパルトという空母から艦載機を射出する装置について、陸上で開発中と考えられる写真がインターネット上に流出しているとのことです。

中国のポータルサイト『新浪网』は今月2日、地上の試験施設で空母『遼寧号』で運用されている艦載機J-15の射出前と考えられるものがインターネット上に流出していると報じています。

燃爆了!疑似歼15进行电磁弹射测试画面曝光_高清图集_新浪网

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現在中国の空母で稼働している001型(遼寧号)及び進水した001A型は艦載機のエンジン推力にて離陸を行うスキージャンプ式が採用されており、建造が進められている002型という新型の空母では蒸気もしくは電磁カタパルトが採用されるのではないかと噂されています。

今回流出した画像からは主にアメリカ軍の空母で運用されている蒸気カタパルトなのか、それともアメリカの最新型空母で採用された電磁カタパルトなのかは判断がつかないのですが、何れにしても過去の情報からも中国がカタパルトを開発していることはほぼ間違いと考えられます。
また艦載機J-15についてもカタパルトに対応するため丈夫な前輪が搭載されているものと考えられます。

▼米海軍における蒸気カタパルトによる艦載機の射出


中国と電磁カタパルトについては2007年に大手防衛産業企業 L-3 Communicationsに勤めていた中国系アメリカ人のチ・マクという人物が技術を盗み中国に持ち出したとして起訴され2007年に有罪判決を受けています。
2015年11月7日、上海の国家会展センターで開催されていた第17回中国国際工業博覧会にて上海超導科技股フェン有限公司(上海超导科技股份有限公司)は電磁カタパルトのコンセプトを展示しているなどカタパルト開発を進めている様子が伺えます。(参考)

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