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人間が生きていく上で空気は必要ですが、その空気が販売されていたとしたら買う人はいるのでしょうか。中国メディアによると韓国の地方政府は国内の空気を中国や海外で販売するという事業を始めようとしていると報じられています。

中国のポータルサイト『搜狐』によると、韓国の慶尚南道河東郡政府が山の空気など新鮮な空気を採取し缶に詰め中国に販売する計画を発表したと報じています。

韩国政府开始“卖空气”欲出口到中国 每罐售价90元

これによるとカナダのバイタリティ・エアにより開発されたJiri Airという製品について韓国の地方政府が興味を持ったらしく共同で生産した韓国の空気を詰め販売するというものです。空気は智異山という有名な観光スポットの地上700~800mの森で採取されたものだとしており容量は8リットル、160回分の呼吸に相当する量がはいっているといいます。消費期限は3年。
価格は1缶あたり1万5000ウォン(約1500円)とのこと。

現在この商品は観光スポットのお土産として、またドラッグストアなどで販売されているとのことです。慶尚南道河東郡政府によると中国以外にもインドや中東への輸出も考えているとしており空気を販売するのは天然資源の産業化として代表的なものだなどと説明しています。

▼智異山
智異山

カナダのバイタリティ・エアという企業について実は2015年、カナダで採取した空気をネットオークションサイトで中国で売ってみたところ飛ぶように売れたという記事を紹介した時に登場しています。
ロッキー山脈の空気を販売、中国で飛ぶように売れる : ZAPZAP!

これはカナダ・アルバータ州在住の中国系の青年らがネタで始めたという空気販売がいつの間にか仕事になり会社を設立したという話しで、ここではカナディアン・ロッキー山脈自然公園群の1つバンフ国立公園とレイク・ルイーズで採取された空気を3ヶ月で900個も売れたとして話題になっていました。

ちなみに日本の観光地、例えば富士山でも『○○の空気』として売られている例が存在しています。