嫦娥5号

中国が今年11月に打ち上げ、年内に地球に月の土壌を持ち帰る『嫦娥5号(じょうが5号)』によるサンプルリターン計画について、2019年以降に打ち上げが行なわれると延期されたことが報じられています。

ロシアの宇宙サイト『Космическая лента』によると、ChinaSpaceFlight.comが報じた内容として嫦娥5号(じょうが5号の打ち上げは今年は行なわれないと発表していると報じています。記事によると嫦娥5号は中国が開発した長征-5(CZ-5)により打ち上げが計画されていたもの、今年7月に2回目の打ち上げが失敗。その影響により今年11月30日に予定していた打ち上げは2019年に延期となったとしています。

Китайская лунная миссия Chang’e-5 может быть перенесена на 2019 год

中国の嫦娥計画は月面有人着陸及び長期滞在させるという目的で進められているもので嫦娥3号では無人機を使用した世界で3番目の月面着陸に成功させています。今回延期された嫦娥5号は月の土壌を最大で2kgを持ち帰る予定となっています。



中国の国家プロジェクト嫦娥計画は『探査計画』『着陸計画』『滞在計画』の3つに別れており、2003年より実に20年間に及ぶ『探査計画』が現在進められています。当初から目立った計画の遅れは無く嫦娥5号についても打ち上げに向けた試験はほぼ終わっていたとして発射場付近まで輸送されていたのですが、ここにきて新型ロケットの不具合により年単位で遅れが生じるということになりました。