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先日、北朝鮮北東部を震源とするマグニチュード6.1~6.3(韓国は5.7)の地震が発生した核実験について日本政府は今回の核兵器の規模は120キロトンと推定していることが明らかになりました。一方海外の専門からは300キロトンと推定する意見も寄せられているとしています。

国内メディアによると5日に開かれた参院外交防衛委員会で北朝鮮が実施した6回目の核実験に関して当初70キロトンの威力があったと速報値を示していたことに関して、120キロトン(TNT火薬 120,000,000kg相当の爆発)に達する可能性があると上方修正したと報じています。

見出しでも紹介したように今回発生した地震の規模は6.1~6.3と推定されており過去北朝鮮が行ったとされる核実験よりも強い揺れが確認されていました。
マグニチュードはエネルギーに変換することができード6.1であればTNT火薬換算で21キロトン、6.3で42キロトン規模となります。そのため、実際の爆発威力は推定することは難しいのですが日本政府によると今回の上方修正は当初マグニチュード5.8の値でありその後6.0に修正されたためとしています。またノルウェー地震研究機関も120キロトンと推定しています。

▼TNT火薬500kg(0.5トン、0.0005kt)の爆発。120キロトンは24万倍の威力になります。

300キロトンの意見も

一方でアメリカの専門からは認識が異なっており元核不拡散・軍縮プログラム部長などと歴任したマーク・フィッツパトリック氏によると「300キロトンが最もあり得る爆発規模だ」と主張しています。300キロトンはアメリカが保有している軍用機から投下可能なB61という出力調整可能な水素爆弾と同じ規模(0.3~340キロトン)となります。

比較としてアメリカが初めて行った熱核爆弾実験、グリーンハウス作戦(1951年5月)では核出力は225キロトンに達しています。



いずれにしても今回の爆発の規模から間違いなく何らかの核実験が行われたと考えられ、予測不能な国がこの規模の核兵器を既に手にしているというのは認識しておく必要があります。

追記
2017年9月6日、日本政府によると北朝鮮が行った核実験についてマグニチュードが6.1となったことから120キロトンから160キロトンに上方修正しました。