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ビットコインをはじめ仮想通貨が近年高騰しており何かと話題になるのですが、ロシアメディアによるとインターネット広告等を通じ感染するという仮想通貨をマイニングするウイルスについて感染被害が増加していると報じられています。

ロシアのアンチウイルスソフト会社「カスペルスキー・ ラボ」の専門家らが、一度に複数の「ボットネット」(悪意あるソフトウェアに感染したコンピューターのネットワーク)を発見した。

マイニング用のプログラムは、インストールされた広告ソフトウェアを用いてデバイスに侵入している。さまざまなオンラインストレージの無料プログラムを装って配布されることが最も多いという。

仮想通貨は現実の貨幣のように購入する以外もマイニングを行うことで得ることができます。マイニングとはPC等で仮想通貨に関する処理を行うことでその対価として仮想通貨が支払われるというものです。
このマイニングを行うには処理能力の高いPCを用意したほうがより多くの仮想通貨を得られるという計算になるのですが、現代のインターネット上にはマイニング処理を行うプログラムを不特定多数に配り、知らないうちにこの処理をやらされてしまうものがあります。

▼マイニングで利益を得る中国の専用工場
マイニング専用工場『ビットマイン』
参考:高騰する仮想通貨、21世紀の新たなゴールラッシュ | ヨミタク

今回見つかったウイルスも実はこの不正プログラムで不正に改造されたネット上の広告や無料ソフトを装い配布されていることが明らかになったとしています。その規模は9000ものデバイス(つまりPC端末等)に及んでいたとし、感染者のうち圧倒的多数がロシア人が保有するデバイスだったと説明しています。

この手の不正ソフトでマイニングを行うものは2013年には確認されおり今に始まったものではないのですが、最近はスマートフォン特にAndroidの端末で処理させられるというものが存在しており注意が必要です。