釜山の大雨_1

今月11日未明から降り続いた雨で釜山市の一部で家屋が浸水する被害が発生しました。一方、韓国気象庁が事前に発表していた降水量を大幅に超える雨が降ったことについて国内で不満の声が高まっていると報じられています。

韓国の聯合ニュースによると韓国南部の釜山市で今月9日、午前3時ごろから正午まで大雨が降り続き住宅の倒壊や道路の浸水などの被害が197件寄せられました。人的被害は老人ホームで12人が孤立し救助サれた他、大雨による交通事故で4人が怪我をしたものの死者は出ませんした。

'부산 전역 물난리' 빗나간 예보·늑장 행정…시민들 분통(종합)

この大雨に関して、韓国気象庁は11日の時点で「釜山を含む南部地方で時間雨量30mm以上、総雨量は150mm以上になる」と予報を出していました。しかし、実際は時間雨量は116mmを記録し各地の総雨量は多いところで200mm以上、最大で358.5mmを各地で記録する大雨になりました。

釜山の大雨
大雨の予想が外れたことで当時市内の幼稚園や小中学校などでは休校の措置はとられておらず、午前8時過ぎに釜山市教育庁がすべての幼稚園と小中学校に対し臨時休校にするよう呼びかけが行なわれました。既に登校した学生らもおり帰宅することになるなど親から対応の遅れに批判が集まっていたそうです。

11日の大雨については釜山市では観測を始めた1904年以降で最も多い降水量になったとのことです。ただ、同じ釜山でも地域により雨量が異なっており少し離れたところでは総雨量が20mm~100mmなど予想内に収まっています。今回の大雨について韓国気象庁によると「釜山に高温多湿な気流が一度に多く込んだことで特に海岸を中心に集中的に多くの雨が降った」と観測結果を発表しています。

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