002型空母

中国メディアによると、中国で建造が進められていると噂されていた002型という空母について001型よりも大型になっているなどと報じられています。

2017年9月11日、環球時報(電子版)によると、中国の軍事専門家・李傑(リー・ジエ)氏はこのほど、中国で建造中の2隻目の国産空母(中国所有の3隻目の空母)について「動力を原子力にする可能性がある」と予測した。

中国では最近、湖北省武漢市で撮影されたとみられる建造中の国産空母の写真が注目を集めている。陸上の「空母ドック」で建造の真っ最中で、今回流れた写真によると、船体、総トン数とも大きく、設計の初期段階がすでに終わっているという。
Record China

現在中国では中国初の本格的な空母となった旧ソ連製のものを改修した001型空母、そして今年4月に進水したばかりで001型の発展型となる001A型(就役は2020年頃とされる)の2隻があります。そして、大幅に性能を向上させていると考えられる空母『002型』が建造されているとされ、先日その写真がインターネット上に公開されたと報じられています。

中国が3隻目の空母建造に着手、原子力空母か―中国紙 - Record China

Record Chinaによると中国共産党の機関紙、環球時報が報じた内容として002型空母は001型及び001A型よりも大型になっているとし、確かな情報ではないものの動力は「原子力が搭載されている可能性がある」という主張を紹介しています。002型は当初から原子力を搭載し艦載機を射出する装置は蒸気もしくは電磁カタパルトが搭載されているなどいくつか噂がされているものの現在もはっきりとした仕様は明らかになっていません

▼中国メディアが002型空母として紹介している写真(正しくは001A型)
002型空母_1
Photo:环球网
ただ、今回撮影されたという002型について「ドックでは現在、レーダーや通信システム、武器などを装備する甲板より上の部分が作られている」と紹介されているものの、中央に映っているのは4月に進水した001A型になっているなど誤りがあります。
ただその奥には赤茶色をした建造中の巨大な船舶が確認でき、正しくはこちらが002型ではないかと考えられます。

▼001A型空母の背後で建造されている大型船舶
002型空母_2
Photo:环球网
これが002型なのかそれともコンテナ船なのかは不明なのですが、002型の建造は既に始まっているのは事実であり、空母艦載機についてもカタパルト対応のものがリークされているなどこれまでの空母とは異なる仕様が施されている可能性が高いとされています。