image40

ニュートンの法則からありえない推進装置とこれまで言われ続けてきたEMドライブ。しかし、推力を発生させていると後にNASAが認めているのですが、この謎の推進装置について中国が宇宙空間での試験を実施すると報じられています。

中国の研究者らは、物理のエネルギー保存の法則では説明できないエンジン「EmDrive」の試作品を開発した。英紙デイリー・メールが中国国営テレビ局の中国中央電視台を引用して伝えた。

技術的な詳細は明らかにされていないが、この発見を説明した動画によると、EmDriveエンジンは近いうちに宇宙空間で試験を行う予定だという。

Sputnik
EMドライブとは人工衛星等に搭載されている推進剤や酸化剤が必要なエンジンとは異なり電力が供給されれば装置が壊れるまで半永久的に推力を得ることができるというものです。一方で、ニュートンの第三の法則『作用・反作用の法則に反している』という理由からEMドライブは発見されて批判を受けていました。しかし、2016年末にアメリカ航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センターの研究チームが間違いなく推力を発生させているとの実験データを発表しました。

EMドライブを発見したのは2001年イギリスのSatellite Propulsion Research社です。当時研究成果を発表したものの「運動量保存の法則に反している」、「疑似科学だ」などと学者を中心に激しい批判を受け研究を支援していたイギリス政府からの援助も停止しました。しかし2007年、2015年に中国とドイツの研究機関が再現実験を行った結果、推力を発生させていたことが確認されました。
NASA、永久推進装置『EMドライブ』認める : ZAPZAP!

▼NASAのEMドライブ実験装置
image_42

宇宙空間で試験・運用されたことは無いとされており、次世代の推進装置として研究が進められてます。具体的な性能は仮に原子力等で2メガワット程度の電力を供給することができれば月までは片道4時間、火星までは火星探査機キュリオシティでは253日かかったものの約70日間で到達可能になると言われています。

EMドライブは衛星・惑星探査以外でも注目されています。これは土星探査機カッシーニのように推進剤の消耗により利用停止に追い込まれたようにEMドライブを推進装置として搭載することで人工衛星の寿命を大幅に延長することが可能になります。
このエントリーをはてなブックマークに追加