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地球上で暮らしている以上避けることが出来ないのは自然災害です。その一つ落雷について、中国では毎年4,000人が死亡しており、近年特に増加傾向にあると報じられています。

South China Morning Postによると中国政府の統計として国内では毎年約4000人が落雷で死亡していとし、この数は20年前の実に10倍もの数になっていると報じています。

Is smog breeding storms? China explores rise in lightning deaths | South China Morning Post

記事によると、北京の研究者によるとその原因の一つとして大気汚染を挙げており、汚染物質による摩擦作用で電気が生じ結果的に落雷が発生している可能性があると指摘しています。また、北京市では1957年から2015年間に落雷で47人が死亡しているもののその多くは1990年以降に発生し2000年~2009年の死傷者数は1960~1970年代の7倍も増えていたとしています。

この研究は中国の政府から委託を受け行っているもので人的被害以外にも電気通信、電力、輸送など落雷により企業が受けた被害額は年間50~100億元(約850~1.700億円)に達しているとしています。また、年ごとに増える落雷とその死傷者数に関しては工場や自動車から排出される汚染物質の増加量と一致しているとしており、大気汚染が原因の可能性が高い結果が示されているとしています。

地球上で落雷は毎日860万回、1秒あたり100回発生していると推定されており日本で落雷で死亡する人は年間20人程度です。雷の被害にあった場合およそ3割の確率で死亡しているとのことです。