UAE 火星コロニー_1

人類が次に移り住む惑星として注目されているのは火星です。有人火星探査計画すら実施されていないのですが、アラブ首長国連邦は火星に建設する模擬居住施設を作り農業や水の循環を再現を目指すと報じられています。

人類が進める火星探査・移住計画を後押しすべく、アラブ首長国連邦がドバイの砂漠地帯にドームですっぽり覆われた火星シミュレーション都市を建設する計画を明らかにしました。

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ドバイ郊外に建設が構想されているのは『マーズ・サイエンス・シティ・プロジェクト』というものです。これは各国の宇宙機関、また大学などの研究機関が行っていたような火星における長期居住をシミュレーションした施設なのですが、規模はその規模で総面積が実に東京ドーム3.8個分という超巨大シミュレーターになります。

UAE 火星コロニー_2

この計画を発表したのはドバイ首長国の首長であるムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム首相です。


記事によると、マーズ・サイエンス・シティ・プロジェクトを進めることでテクノロジー開発に間する国際協力を強化する以外にも地球での生活の質を改良、もちろん宇宙分野についても今後貢献していくことを目指しているとしています。

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実は同首相は今年6月に「火星の地表にコロニーを建設する」と発表を行っています。それによると今後2020年までにUAE初の火星探査機を中東で初めて送り込む計画を含め、NASAや他の宇宙機関と協力し100年以内に行われる火星移住計画に備えるなどと説明していませいた。

UAEの宇宙分野に関しては特に先進国に比べると明らかに遅れをとっている状態なのですが、実はこのような突拍子もない計画を構想したのは国内外の問題を挙げており、中東諸国には1億人以上の若者人口を数えるもののその3割が失業しておりそのような若者が次世代の宇宙開発に関われるよう教育分野にも力を入れたいとして計画を進めるとしていました。

マーズ・サイエンス・シティ・プロジェクトは火星コロニー建設に向けた計画の一つになることは間違いないのですが、地球上で一度も行われたことがない大規模計画は成功するのか。未だに有人火星探査が行われていない時点での構想に疑問があるのですが、現在の技術力で火星移住はできるのか今後の火星開発の行方を左右する計画になる可能性もあります。