原潜ミシガン

今月13日、韓国釜山港に入港したのはアメリカが誇る最新鋭の原子力潜水艦ミシガンです。写真では他の潜水艦では見ることはない小さな潜水艦のようなものを2つ載せている様子が分かります。今回はこの装備について調べてみました。

オハイオ級原子力潜水艦 2番艦『ミシガン』。このクラスの潜水艦は通常は核弾頭を搭載した潜水艦発射弾道ミサイルを運用するのですが、ミシガンを含むオハイオ級原子力潜水艦1~4番艦については弾道ミサイルは搭載されておらず代わりに1つの発射筒に7発の潜水艦発射巡航ミサイルSLCM(BGM-109 トマホーク)を搭載できるように改造されました。その数は合計で154発となります。

原潜ミシガン_1
Photo:网易新闻
さて、先日撮影されたミシガンの写真には艦橋後方に潜水艦のような2つの謎の装置が搭載されています。少なくとも日本が保有する潜水艦では目にすることはないのですが、一体何に使用するものなのでしょうか。

この装備はドライ・デッキ・シェルター(DDS)と呼ばれているものです。内部には小型の潜水艇SDV(SEAL 輸送潜水艇)が収められています。
SDVにはアメリカ海軍特殊部隊SEALsが数人乗り込める構造になっており、海中でSDVを発進させることでSEALを展開することができるという特殊作戦用に開発されたものです。


こちらDDSの運用訓練です。このように生命維持装置を付けた兵士を展開する様子が映し出されています。

DDSと潜水艦本体との接続についてはトマホークを水中発射する発射筒を改造し人が通過できるようになっておりエアロックを介して行き来することができます。またDDSを搭載しない場合はここから直接水中に出ることも可能とのことです。

原潜ミシガン_2
Photo:网易新闻
原潜ミシガン_3
Photo:网易新闻