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火星や月への有人探査を目標に月軌道に新たな宇宙ステーションを建造することになったNASA。アメリカのビゲロー・エアロスペースはこの計画に合わせ『空気で膨らむ』次世代モジュールを月軌道に投入し展開する計画を発表しました。

ホテル王として知られるロバート・ビゲロー氏により設立された『ビゲロー・エアロスペース』。実はこの企業、これまで金属の殻で覆われていた宇宙ステーションのモジュールなどを「ベクトラン」という素材で作ることにより、軽く大きいモジュールを宇宙に展開させようと計画を進めています。

Bigelow Aerospace wants to put an inflatable space habitat in orbit around the Moon - The Verge



今回新たに発表されたのは2022年代に膨張式モジュール『B330』を打ち上げ月軌道に展開するという計画です。B330というのは同社が開発しているモジュールの規格で宇宙空間で展開させることで全長13.7m、直径6.7m、330立法メートルの空間を確保できるというものです。

B330

宇宙飛行士が活動可能な空間をただ確保するだけではなく、トイレや衛生施設を含む環境制御生命維持システムにより乗員6名まで居住できます。またドッキングポートや観測用の窓なども搭載可能で金属製のモジュールと同じような運用を行うことができるとしています。

▼膨張式モジュール『B330』のモックアップ
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ビゲロー・エアロスペースの膨張式モジュールは2016年4月に国際宇宙ステーションに接続され運用試験が続けられているなど注目されている製品でこのような非金属のモジュールが宇宙空間で運用される可能性も考えられています。

▼国際宇宙ステーションに接続された同社の膨張式モジュール「BEAM」


ビゲロー・エアロスペースはB330など大型のモジュールを使用し宇宙ホテルを建造するなど計画を発表しており2019年にも打ち上げるとしています。また今年10月にはロケット製造大手ユナイテッド・ローンチ・アライアンスとB330を共同開発すると発表しています。
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