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学校や家庭で発生する様々なトラブル。これは国を問わず問題になることがあるのですが韓国内では今年だけで既に1万人を軽く超える生徒が学校を長期間無断欠席しているものの一方で生徒らの保護マニュアルが正常に働いていないという問題が指摘されています。

韓国メディア『聯合ニュース』によると、2017年3月2日から9月1日の期間(1学期)に学校を無断欠席した生徒は小・中・高校生で16,928人に達していたことが国政監査資料により明らかになったと報じています。

초중고생 10일 이상 무단결석 상반기 1만7천명…학교도 방치

これは韓国の国会教育文化体育観光委員会のキム議員が文部科学省と教育委員会から提出された資料を公開したもので、それによると10日以上無断欠席した生徒は小学生が7,351人、中学生が6,551人、高校生が3,026人で9月1日時点で復帰出来た学生は3,868人だったとしています。

韓国では未就学・無断欠席管理対応マニュアルというものがあり欠席した当日もしくは翌日に担任の教師が家庭に欠席理由を確認し3日無断欠席が続いた場合は教師に電話や家庭訪問するなどして生徒に直接面会する決まりになっているといいます。
また、6日以上無断欠席が続いた場合は学校長が保護者に対して生徒との面談要請をすることになっており結果を教育長に報告する必要があります。

なぜ韓国でこのような不登校の生徒が問題になったのか。最近、SNS上で血だらけで土下座している生徒がニュースで報じられるなど話題になっていました。これは所謂『釜山女子中学生暴行事件』というもので他校の先輩4人から「態度が悪い」と暴行を受けていたという事件です。被害にあった生徒については今年に入り既に60日間欠席しており、最近では7日間連続で無断欠席していたにも関わらず釜山教育庁の教育委員会が事態を把握したのは今年9月3日に入ってからだったとしています。
つまり、本来報告されていなければならない生徒の情報が教育長にまで伝わっておらず学校現場では放置されているというマニュアルが機能していない実態が明らかになったというものです。

一方で、高校生の場合は小中学生とは異なり出席しなければならないという法的根拠が無く一方で警察に捜査を依頼するという事例もほとんど無いとしています。