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北朝鮮が発射を繰り返している弾道ミサイルに使用されている燃料「ジメチルヒドラジン」の生産拠点が明らかになっていなかったことに関して、北朝鮮北部の慶興郡にある旧化学兵器工場が拠点となっている可能性が高いと報じられています。

米ジョンズ・ホプキンズ大学の北朝鮮分析サイトで知られる38ノースによると、北朝鮮が打ち上げている長距離弾道で使用された所謂ジメチルヒドラジン(UDMH:非対称ジメチルヒドラジン)に関して北朝鮮北部に位置する慶興郡の工場で生産されている可能性があると発表しています。

UDMH Production in North Korea: Additional Facilities Likely | 38 North: Informed Analysis of North Korea

ジメチルヒドラジンは四酸化二窒素(N2O4)を酸化剤を混ぜることで自己着火することが知られており主に大陸間弾道ミサイルや一般的なロケットで使用されています。ただ、このようなミサイル運用に関わるものであり、2012年及び2014年の国連安全保障理事会で対北朝鮮禁輸品目に含まれ現在も輸出が禁止されています。
一方で今年打ち上げた火星12、及び火星14は38ノースによるとジメチルヒドラジンが使用されていたとし自国生産したものと考えられていたものの生産拠点は明らかになっていませんでした。

▼火星12
火星12

今回確認された生産拠点に関しては同研究として塩素とアンモニアの両方の生産ライン、ヒドラジンの製造に使用される化学物質及び排水池の存在などで事実によって裏付されているとしており自国生産している可能性が高いとしています。
ジメチルヒドラジンの生産技術については1992年時点でロシアから獲得した可能性が高く国連の経済制裁により自国生産を行う動機になったと主張しています。