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韓国軍では導入から40年が経過したアメリカのベル・ヘリコプター社の攻撃ヘリ AH-1S『コブラ』について後継機の開発を進めていたものの兵器搭載量など性能面でコブラよりも劣ると指摘され問題となっていると報じられています。

韓国メディア『国民日報』によると、産業通商資源部と防衛事業庁及び韓国航空宇宙産業(KAI)が1兆6000億ウォン(約1,600億円)の予算を投じ開発している小型武装ヘリコプター『LAH』に関して、置き換えられるはずだったAH-1S コブラよりも兵器搭載能力が低いことがわかったとしています。

“1조6000억 들여 개발 중인 무장헬기, 코브라 헬기보다 무장능력 떨어져”-국민일보

これは韓国の民主党議員が産業部と防衛事業庁から提出された資料から明らかになったもので開発中のLAHは地上目標物に攻撃可能な空対地誘導弾の搭載量がコブラの50%つまり半分しかなく、合わせて運用されることが多い無誘導ロケット弾についてもコブラの73%水準だったと指摘してます。


LAHは2014年6月に開発が発表された機体でベースとなっているのはエアバス・ヘリコプターズ(旧ユーロコプター)が開発した中型輸送ヘリ『EC 155』です。これに兵器を運用できる能力等を加え軽武装ヘリコプターとして開発を進めています。

▼AH-1S(米軍)
AH-1S

今回指摘された問題に関して「当初より武装能力よりも経済性を優先していたのではないか」という指摘に関しては「ミサイル警報受信機および敵味方識別機能、リアルタイムデジタルデータ送受信装置などを備えコブラよりも生存性や通信性能は遥かに優れている」と若干的はずれな回答をしているといいます。

韓国では2016年11月末の段階で韓国航空宇宙産業(KAI)で同機の生産を開始する式典を実施しており2017年6月に初号機の組み立てを開始し2019年に初飛行を目指すとしています。