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北朝鮮がこれまで6回行ったとされる核実験。何れも同じ山に地下道が掘られ起爆したと考えられているのですが、6回目の核実験では特に大きな被害が確認でき今後同様の実験を行った場合山体が崩壊し核物質が拡散する恐れがあると中国側が警戒しています。

中国社会科学院傘下の地質および地球物理学協会は先月29日、北朝鮮の科学者らと接触し豊渓里(プンゲリ)の万塔(マンタプ)山で繰り返されている核実験に関し今後山体が崩壊する危険性があると北朝鮮側に警告していたと今月29日報じられました。

"북한 핵실험장, 한번 더 폭발하면 무너질 것" | 정치 | 북한 | 한경닷컴


記事によると中国代表団の話しとして、対話が行われた北朝鮮代表団は6人の科学者で構成されていたとしており代表団のトップは高官地質学者であったものの核実験そのものには関与していなかったとしています。

具体的に中国側がどのような警告をしたのかについては明らかになっていません。一方、中国の地質学者らの会議では「豊渓里核実験場が崩壊するまで座視することはできない」「それでもまだ核実験をしたい場合は、他の場所を探さなければならない」「死の灰を検出することができるが、それが検出されてからは手遅れになる」という意見もあったとしています。
また北京大気物理学研究所の研究員によると「核実験により火山噴火のように放射能汚染物質が大気中に噴出され地球全体に影響を与えるこなる」と警告しています。

万塔山の状態については、韓国気象庁が解析した結果によると過去4回目と5回目の実験では山が10cm程度の沈み込むなどが確認された程度だったものの、今年9月に行われた核実験では縦3km、横4kmの楕円形の範囲で大規模な土砂崩れが発生し最大で高さが3mほど低くなった地点があったとしています。