F-117

運用開始から数年間、その存在すらも発表されていなかったアメリカのステルス機F-117ナイトホーク。今回はこのF-117を25機使用した2006年の展示飛行の様子を紹介していきます。

2006年10月末、アメリカ ニューメキシコ州にあるホローマン空軍基地上空を飛行したのは25機のF-117ナイトホークです。実はこの日、運用開始から25週年さらに総飛行時間が25万時間を達成したという記念ということで25機が編隊を組み展示飛行が実施されていました。

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F-117はステルス機として世界で初めて運用された機体で生産数はわずか59機。F-117が初飛行したのは1981年で、1983年には空軍で運用が開始されたものの夜間飛行のみ行っていました。当時F-117の存在事態が極秘となっており、1988年にアメリカの軍事月刊誌がスクープとして報じたことでようやく米国防総省が認めました。
F-117は2008年4月22日に全機退役。戦力を維持できるよう『モスボール』として一部が保存されています。

▼ネバダ州にあるトノパー・テストレンジで保存されているF-117
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現在F-117は全て退役しており運用はされていません。しかし2014年にトノパー・テストレンジで引退したはずのF-117の姿が再び撮影されていたほか、空中給油を伴う何らかの飛行を行っていたという話も伝えられています。

▼2014年に目撃されたF-117
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F-22やF-35などのステルス機が25機以上集結し編隊飛行するという姿は2006年以降撮影されたことはなかったのですが、最近この記録を超えるステルス機による編隊飛行が実施されたと報じられておりその様子は後日お伝えしようと思います。

追記
アメリカ時間、2018年11月19日ユタ州のヒル空軍基地付近でF-35A 35機による編隊飛行が実施されました。画像は以下のサイトで紹介されています。
拍壮志凌云那?美国空军35架F35战斗机首次大象漫步_高清图集_新浪网