(486958) 2014 MU69_1

冥王星を通過する形で短い探査を終えたニュー・ホライズンズ。現在は地球からも冥王星からも遠ざかっているのですが、先日エンジンを再点火し次の探査目標に進路を変更しました。その天体は『(486958) 2014 MU69』です。そこでNASAは『セドナ』や『ケレス』とったいようなわかりやすい名称を募集しているとのことです。

冥王星での探査を終え、次の探査目標となるカイパーベルトの天体「(486958) 2014 MU69」に向けてエンジン点火を行った探査機「ニュー・ホライズンズ」。しかし(486958) 2014 MU69はあまりにもロマンティックでない……というわけで、NASAは同天体のニックネームを募集しています。

sorae.jp
NASAの探査機ニュー・ホライズンズ。この探査機により『元』惑星で現在準惑星となった冥王星の姿が初めて明らかにするという偉業を成し遂げました。探査は既に終了しているのですが、次の探査目標に定めたのは『(486958) 2014 MU69』という小惑星です。

この天体はニュー・ホライズンズの運用チームは『PT1』、ハッブル宇宙望遠鏡の運用チームは『1110113Y』と呼んでいる直径30~40km程度の天体です。小惑星の多くはこのように名称がついておらずNASAとしてはわかりやすくしたいという理由もあるのか一般から名称を募集します。名称は将来的に国際天文学連合に認めてもらうことで正式な名前にするという計画です。

つまり小惑星の『名付け親』になれるというまたとない機会になっており募集期間は現地時間12月1日まで、その後2018年1月以降に候補の投票を実施するとしています。

▼探査機ニュー・ホライズンズ
image_10

(486958) 2014 MU69

(486958) 2014 MU69は冥王星の外側を公転している天体で地球と太陽との距離の44倍を295年の周期て公転している天体です。現在の予定では観測実施日は2018年12月31日、もしくは2019年1月1日と考えられており探査チームは来年、忙しい年末の年始を迎えることになります。

▼ニュー・ホライズンズの進路と準惑星『冥王星』、(486958) 2014 MU69の軌道を示したもの
(486958) 2014 MU69