火星14_3

北朝鮮が立て続けに発射した数々の弾道ミサイル。数ある弾道ミサイルの中から特に形状が似ている『火星12』と『火星14』について見分ける簡単な特徴を紹介していきます。

去年日本を飛び越え朝から警報が鳴り響いた火星12という弾道ミサイル。そして直接アメリカ西海岸まで射程があるのではないかとされているのは火星14という弾道ミサイル。

さて、この2種類の弾道ミサイルは形状が似ているのですが、実は大きく異る目立つ特徴があります。今後取り上げる際に間違わないようするためにも違いを確認して行こうと思います。

火星12と火星14

こちらが火星12と14です。このように白枠で囲ったところに差があり火星12は短く火星14は長く大きいという違いがあります。

この違いは何なのか。火星14は『2段式』となっておりここにエンジンや燃料が搭載されています。つまり火星14は通常のロケットのように上空で上段を切り離し搭載したエンジンを燃焼させることで長距離を飛行させることができるという特徴があります。

この差が分かれば火星-12と14は簡単に判別することができます。
火星12
▲火星12

火星14
▲火星14

火星12_1
▲火星12

火星14_2
▲火星14

ちなみに火星13はどのような弾道ミサイルなのかについては明らかになっておらず、現在のところ以下のミサイルがそうではないかとされています。
火星13?
火星-14と似ているのですが本体の横(写真では文字の上)についている長細い出っ張りが異なっています。これは燃料供給配管や配線が通っているもので専門用語では『ウイニング トンネル』と呼ばれています。ウイニング トンネルの本数は火星12は1本、火星14では2本です。火星13は写真のように3本あります。

火星15_
また火星15はこのようになります。火星12、14と形状は似ているものの先端の弾頭部分が大きく異なっており『くびれ』のようなものが存在していません。

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