風洞試験モデル

2020年代に航空自衛隊への配備を行う計画で開発されている国産ステルス戦闘機『F-3』。今月、新宿で行われた防衛装備庁のシンポジウムでF-3の風洞試験模型が公開されました。

今年11月14日~15日に東京都新宿区ホテルグランドヒル市ヶ谷で開催された『防衛装備庁技術シンポジウム2017』。事前登録を行えば誰でも参加することができるもので、F-3の技術からエンジンまで最新の開発状況が発表されました。

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この風洞試験モデルは防衛装備庁技術シンポジウム2017発表要旨集によると、「ウェポンベイ周りの
複雑かつ厳しい空力荷重条件下におけるウェポンの短時間かつ確実な分離を実現するため、将来戦闘機から発射した誘導弾の分離特性を取得するための風洞試験模型及びウェポンリリースに係る一連のシーケンスを干渉なく短時間で行うことを評価するウェポン内装ランチャー機構リグ試験供試体の設計・製作及びその試験からなっている。」と説明されています。

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ステルス機はその性能を最大限に発揮するには従来機のように翼の下にミサイル等を搭載するのではなく全て内蔵する必要があります。そのウェポンベイと呼ばれるミサイルを内蔵する構造が複雑であり非常に強い気流が流れる中でのミサイル射出が正しく行えるかシミュレーションするためこのような模型が開発されたとしています。
また同試料によると内蔵できるミサイル数は中距離空対空ミサイルを片側3発、合計6発を搭載できるとしています。

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同資料によると、平成30年度に航空装備研究所で、ウェポン内装システムの最終的な機能・性能を評価、また同年にはプロトタイプエンジン(XF9-1)の地上実証を行うとしています。