
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2020年度に1号機の打ち上げを目指しているH2ロケットの後継機にあたるH3ロケットについてそのメインエンジンとなるLE-9の実機型が公開されました。
今月、JAXAが公開したのはLE-9というロケットエンジンです。公開されたのは実機型エンジンというタイプで種子島宇宙センター燃焼試験設備にて4月27日から7月12日にかけ合計11回、270秒の燃焼試験が実施されていました。
この実機型エンジンは今後解体されどのような問題箇所があるのか等を調べ上げられます。その後、来年2018年度に実施される第1段厚肉タンクステージ燃焼試験を経て、2020年度には実フライトを想定したタンクとエンジンを組み合わせた第1段実機型タンクステージ燃焼試験を実施した後、同年秋頃に初号機の初打ち上げとなります。
以下、新型基幹ロケットの開発状況について(PDF、JAXA)より


合わせて開発が進められているH3ロケットはH2ロケットのおよそ半額、1機あたり50億円での打ち上げを目指しています。

ただ、この50億円というロケットはH3の中でも打ち上げ能力の低いH3-30S型(H2A202型規模)のものです。またH3シリーズ最大の打ち上げ能力のあるH3-24Lというものがあるのですが、これは「H-IIBの半額程度」を想定しているとされ、打ち上げコストは70億円と安価なロケットになる予定です。
画像にあるH3に続く文字の意味は『メインエンジン』と『補助ロケットの数』『衛星フェアリングの大きさ』を表しています。例えば一番左の『30S』で説明するとメインエンジンが3基、補助ロケットが0基、フェアリングがショートサイズのSとなります。
H3ロケット2号機は1号機と平行して製造を行い2021年秋頃の打ち上げを予定しています。またH3ロケットは完全使い捨てロケットで開発されているものの、スペースXが運用しているファルコン9ロケットのように第一段目を地球に返し再使用するという運用方法も構想されています。
参考:日本の次世代ロケットH3、再使用型になる可能性 : ZAPZAP!
この実機型エンジンは今後解体されどのような問題箇所があるのか等を調べ上げられます。その後、来年2018年度に実施される第1段厚肉タンクステージ燃焼試験を経て、2020年度には実フライトを想定したタンクとエンジンを組み合わせた第1段実機型タンクステージ燃焼試験を実施した後、同年秋頃に初号機の初打ち上げとなります。
本日種子島宇宙センターで、LE-9エンジンの実機型の機体公開が行われました。
— JAXAウェブ (@JAXA_jp) 2017年11月14日
LE-9エンジンは、2020年に試験機1号機の打ち上げを目指しているH3ロケットの第1段エンジンとして開発が進められています。 pic.twitter.com/FVQViPeaNX
以下、新型基幹ロケットの開発状況について(PDF、JAXA)より


合わせて開発が進められているH3ロケットはH2ロケットのおよそ半額、1機あたり50億円での打ち上げを目指しています。

ただ、この50億円というロケットはH3の中でも打ち上げ能力の低いH3-30S型(H2A202型規模)のものです。またH3シリーズ最大の打ち上げ能力のあるH3-24Lというものがあるのですが、これは「H-IIBの半額程度」を想定しているとされ、打ち上げコストは70億円と安価なロケットになる予定です。
画像にあるH3に続く文字の意味は『メインエンジン』と『補助ロケットの数』『衛星フェアリングの大きさ』を表しています。例えば一番左の『30S』で説明するとメインエンジンが3基、補助ロケットが0基、フェアリングがショートサイズのSとなります。
H3ロケット2号機は1号機と平行して製造を行い2021年秋頃の打ち上げを予定しています。またH3ロケットは完全使い捨てロケットで開発されているものの、スペースXが運用しているファルコン9ロケットのように第一段目を地球に返し再使用するという運用方法も構想されています。
参考:日本の次世代ロケットH3、再使用型になる可能性 : ZAPZAP!