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国内外の複数メディアによると、今月29日深夜3時18分頃北朝鮮から1発の弾道ミサイルが発射され高度約4,500kmに達し青森県沖250kmの海域に落下しました。この弾道ミサイルに関しては現在火星-14の改良型もしくは新型の弾道ミサイルである可能性が高いと報じられています。

今回発射された弾道ミサイルは2017年11月29日午前3時18分頃(日本時間)、北朝鮮の首都平壌の北側に位置する平城から発射されました。この弾道ミサイルは垂直に近い角度で打ち上げられ北朝鮮に比較的近い海域に落下するロフテッド軌道という弾道軌道で落下しました。

弾道ミサイルは国際宇宙ステーションが周回している高度の約10倍の高度4,500km(暫定)まで上昇。水平方向に960km、青森県西岸から250km沖の日本海に落下しました。現在の発射から弾頭の落下までの時間は53分とされミサイルは「3つに別れ落下した」と報じられています。

この弾道ミサイルに関して通常の弾道ミサイルがとる軌道で飛翔した場合、射程は13,000kmに達するとしておりアメリカ本土全域を射程に収めることができます。これはアメリカの首都ワシントン(平城からの距離約11,000km)を直接叩く事ができることを示しています。

発射された弾道ミサイルに関しては韓国国防部によると「2段推進方式の火星-14型系と推定される」「火星-14の改良型の可能性もある」と説明としています。日本国内では「飛翔体が3つ確認された」とも報じられており2段式の火星-14本体と弾頭1つの合計3つの可能性もあります。一方で高度が4500kmとなっていることから開発されている新型弾道ミサイル『火星-13』の発射が実施されたことも考えられます。

韓国メディアが今年10月12日に報じた内容では9月末に北朝鮮平壌市にある山陰(サンウム)洞兵器研究所から複数の弾道ミサイルが列車により運ばれたということに関して火星-14や火星-12とはサイズが異なっていた可能性が高いと分析していました。この弾道ミサイルが最終的にどこに運ばれたのかは明らかになっていません。

▼火星-13と考えられている弾道ミサイル
火星13?

弾道ミサイルと発射の詳細に関しては関しては本日放送される朝鮮中央テレビで明らかになると考えられます。


参考として同様のロフテッド軌道で発射された弾道ミサイルの発射は3回あります。日時順に紹介するとこのようになります。
2017年5月14日 火星-12、高度2111km、水平距離787km、飛行時間不明
2017年7月4日 火星-14、高度2,802km、水平距離933km、飛行時間39分
2017年7月28日 火星-14、高度3,725km、水平距離998km、飛行時間47分