ファルコンヘビー

一体何回目の延期になるのか、調べるも面倒になるほどの回数になのですがアメリカの民間宇宙開発企業スペースXが12月末に実施する予定としていたファルコンヘビーロケットの打ち上げを延期すると報じられています。

延期を重ね、最新のスケジュールでは2017年12月後半に打ち上げられる予定だったスペースX社の超大型ロケット「ファルコン・ヘビー」。こちら残念ながら、初打ち上げが早くても2018年1月になることが判明しました。スペースX社長のGwynne Shotwell氏がAviation Weekに伝えたところによると、ファルコン・ヘビーは2017年12月中に「スタティック・ファイア・テスト」と呼ばれる試験を行います。

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打ち上げが実施されればスペースX史上最大、また現在運用されているどのロケットよりも最大の打ち上げ能力があるという規模になる『ファルコンヘビーロケット』。このロケットに関して今年11月には「12月29日に実施する」と発表されていたものの、イーロン・マスク氏のツイッターの投稿からも「来年1月に実施する」とコメントし延期されました。

具体的な延期の理由については明らかになっていないのですが、イーロン・マスク氏によると来年1月に再設定されたファルコンヘビー初号機の打ち上げでは自身が所有しているテスラ・ロードスターを搭載し火星に向けて発射するなどとしており「打ち上げ時に爆発しなければ、深宇宙に約十億年にわたって存在し続けることになるだろう」と話しています。
人が乗る車を打ち上げた例はアポロ計画時の『月面車』以外に存在せず、ただの乗用車の打ち上げは世界初になります。

ファルコンヘビーロケットの打ち上げ能力は地球低軌道に63トン、火星軌道へ16.8トンという規模のロケットで現在運用されている最大の打ち上げ能力のあるロシアのプロトンMやアメリカのデルタⅣヘビーロケットの2倍以上、JAXAのH2Bロケットの3.8倍の打ち上げ能力があります。

ファルコンヘビー

同ロケットの2号機以降の打ち上げについては2018年始めにサウジアラビアの通信衛星を2018年4月末に米空軍の人工衛星、さらに2018年末には民間人2人を月軌道に送り帰還させるという有人ミッションを行う予定です。