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1998年11月に国際宇宙ステーションのモジュールが打ち上げられて以来、猛スピードで地球を周回しているのですがその国際宇宙ステーションの外側を綿棒で拭き取り地上に持ち帰ったところ生きた生物が付着していたことが明らかになったと報じられています。

ロシアのニュースサイト「TASS」によるとロシア人宇宙飛行士アントン・シュカプレロフ氏が取材で答えた内容としてロシア(ロスコスモス)のプロジェクトの元で行った研究として国際宇宙ステーションの外側、常に宇宙空間に晒されている外壁側を綿棒で拭き取り地上に持ち帰り分析したところ、生きた細菌が確認されていたというものです。

TASS: Science & Space - Scientists find living bacteria from outer space on ISS satellite’s surface

記事によるとサンプルが取られたのは国際宇宙ステーションのモジュールに搭載されているエンジンで燃焼中に廃棄物が排出されるところなど数カ所だとしています。このようなところについては少なくとも打ち上げ時に微生物が付着していなかったしており、これまで国際宇宙ステーションに打ち上げられた様々な機材と共に国際宇宙ステーションに到着してしまったのではないかと考えられています。

具体的にどのような生物が付着していたのかについては明らかにされていないのですが、少なくと地球や人類に影響を与えるようなものではなかったとしています。また発見あれた微生物は少なくとも3年間、真空の中で150度からマイナス150度の急激な温度変化を耐え生き抜いていたとシュカプレロフ氏は指摘しています。

過去にも見つかっていた微生物

ロスコスモスは2014年にロシア人宇宙飛行士が国際宇宙ステーションの外側の窓を拭き取りそのサンプルを地球に持ち帰ったところ、サンプルから地球由来の海洋性微生物が付着していたことがわかっています。この海洋性微生物については少なくともロシアがロケットの打ち上げに使用している内陸部のカザフスタンには存在しておらず、地球の大気により舞い上がり付着した個体と考えられています。

ロシアは国際宇宙ステーションのモジュールの外側に太陽系外のチリが付着し何らかの地球外微生物が存在している可能性もあることから2010年以降、ステーションの外側のチリの採集を行っています。

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