image_67

韓国で最近大きな話題となっているのは大学付属病院で発生した新生児の連続死です。短時間に次々の新生児が死亡していくという異常自体について当初原因が分からないとしていたものの、血液からは人体に有害な細菌が見つかたと報じられています。

韓国の首都ソウルにある梨花女子大学付属木洞病院で12月16日夜、保育器に入れられ未熟児の新生児が集中治療室で相次いで死亡するという原因不明の死が連続しました。病院で発生した連続死について韓国メディアによると韓国疾病管理本部の調査の結果、死亡した4人の新生児のうち3人の血液から細菌感染が確認されたとしています。

이대목동병원 압수수색…인큐베이터·의무 기록·의료기구 확보

▼家宅捜索が実施された同病院
image_68
Photo:SBS
韓国メディアSBSによると、細菌は詳細は今後発表されるとしているもののCitrobacter freundii(シトロバクター)というグラム陰性菌に感染していたと報じておりソウル地方警察庁広域捜査隊は今月19日堂病院の家宅捜索を行い薬物投入機や点滴、注射剤投与ホース、またカルテや処方記録などの押収を行いました。押収物については国立科学捜査研究院に送られ感染の有無が調査されます。
参考:Citrobacter freundii
広く自然界に存在し、またヒトの腸管常在菌でもあります。平素無害ですが、しばしば尿路感染、呼吸器感染、手術部位感染、血流感染を起因し、新生児においては髄膜炎をもたらすこともあります。
病院感染、院内感染対策学術情報 | ヒトに常在する腸内細菌科細菌
この事故については12月16日午後9時31分から午後10時53分、新生児集中治療室内で保育器に入れられた未熟児の新生児4人が次々と心拍停止状態になり結果的に死亡。病院側は同日午後11時過ぎに「新生児に異常がある」などと警察当局に通報していました。

韓国疾病管理本部の調査の結果については20日にも発表され、解剖結果については1ヶ月程度の時間がかかると報じられています。