ファルコンヘビー 初号機_1

アメリカの民間宇宙開発企業スペースXが開発した大型ロケット『ファルコンヘビー』に関して先日、発射台に到着し垂直に立てられるなど各種試験が実施されたと報じられています。

海外の航空宇宙関連サイトによるとアメリカ現地時間28日、フロリダ州にあるケネディ宇宙センター第39発射施設 LC-39Aという過去にサターンVロケットやスペースシャトルの打ち上げに使用された発射台にスペースXのファルコンヘビーロケット 初号機が到着し、発射台に立てられるフィットチェックという試験が実施されたと報じられています。

Falcon Heavy opustil rampu | www.kosmonautix.cz

ファルコンヘビー 初号機_2
Photo:Facebook

この試験は今後実施するスタティック・ファイア・テストという打ち上げ前のエンジン燃焼試験が実施可能かなどを評価するものらしく、現在このファルコンヘビーロケットについては再び水平状態に戻されているとしています。スタティック・ファイア・テストに関しては今月中にも実施するとしていたものの「地上でのテストは実施しない」という趣旨の発言も過去にあり打ち上げまでどのような日程が組まれているのかは不明です。

スペースXとしては来年1月に初号機を打ち上げを実施するとしているものの現時点では具体的な打ち上げに日時は発表されていません。また打ち上げについては同社CEO イーロン・マスク氏も当初から「難しい打ち上げになる」と繰り返しており「発射台にダメージを与えなければいい」と話すなど発射台から持ち上がればそれで合格だとしています。

ファルコンヘビーは中央のコアロケットとしてファルコン9、その左右に補助ロケットとしてファルコン9の第一段が2基搭載された形状をしています。それぞれのロケットの制御が難しいらしく打ち上げが成功する可能性は高くはないとしてます。

仮に正常に打ち上げられた場合、左右の補助ロケットは発射台付近に戻り着陸。中央の第1段ロケットは洋上の無人船に着艦し回収・再整備されます。ロケットにはテスラの電気自動車テスラ・ロードスターがダミーペイロードとして搭載されており火星軌道に送り込まれるとしています。